薄井均さん
森と地域の調和を考える会 会員
常陸大宮市森林組合参事
―最初に木の駅プロジェクトのお話を聞いた時の印象はどうでしたか?
薄井さん:最初は、軽トラを持って木を集めるっていうのは非常に難しいという第一印象でした。さほど集まらないんだろうと思っ
てはいたんですけど、予想に反して、割と集まったのかなという感じはしています。
▶第二期、木の駅プロジェクト時の写真です。
―木の駅プロジェクトによって地域で何か変わったことはありますか?
薄井さん:プロジェクトで集まった材料の流れができてきたということですね。木の駅プロジェクトがおが粉に、森林組合が木片
チップに、そして大宮ではバイオマスの発電をやるっていう全体的に木の使われ方の流れが少し変わってきたということ
ですね。
―これから木の駅プロジェクトをどのようにしていきたいと思っていますか?
薄井さん:できるだけ長続きさせるにはどうしたらいかだと思うんですけど。今は、森林組合も木の駅プロジェクトに寄付材を納め
ているんですね。だから、そういう寄付がなくてもできるような体制を取っていかないとなかなか長続きはしないのかな
と思っています。
▶木の駅プロジェクト時の写真です。
―過疎地域の地域活性化についてはどう思いますか?
薄井さん:いいことだとは思うんですけど、今、木の駅プロジェクトの出荷者は高齢で、ある程度林業に知識のある人がメインで
やっているんだと思うんですね。だから、休みの日に誰でも参加できるような風になれば活性化されるんじゃないかとは
思うんです。やっぱりそれにしても危険が伴うことでもあり、それを実現するのはなかなか難しいかなっていう風には思
うんですけどね。林業ってのは体力がいる仕事なんでね。
▶インタビュー時の写真です。
―なぜ自発的に取り組みが続けられていると思いますか?
薄井さん:それはね、龍崎社長が熱心だからだと思うよ。
―最後に林業の観点から見る美和地域に価値は何ですか?
薄井さん:スギ、ヒノキの蓄積量かな。それと、良質材である、この二つかな。
―薄井さんとお話をしていると、林業の知らない知識を学ぶことができて新鮮でした。確かに木の駅プロジェクトが誰でも休みの日
とかに出来るくらい普及すればいいと思います。山仕事は危険がつきものと教えてもらいました。これからもこの活動が続くと共
に出荷者の方が安全にいきいきと活動していってほしいです。