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活動内容

木の駅プロジェクト美和

木の駅プロジェクト美和

間伐によって放置された木材を、出荷者に持ち寄ってもらい、その代金の代わりに美和地域の商店で使える地域通貨券「モリ券」を発行し、出荷者に利用してもらいます。この活動によって捨てられた残材がなくなり、山がきれいになる。山の安全面や環境面、地域の人々の交流の場としても、美和地域で成果を挙げている活動です。

モリ券を利用してもらうことによって、地域の商店が潤う。また、集められた木材は、おが粉に加工されます。

現在木の駅プロジェクトは、第六期まで行われており、第五期までのモリ券換算金額は、約468万円です。

この活動は、出荷者や美和木材協同組合、森林組合などといった多くの地域の方の協力が必要です。そのため、この活動が成功しているのは、地域の方の理解や協力があってのことだと感じます。

なにより出荷者の方からこの活動を通して、地域の方と交流が出来た、山に詳しくなったという声が多く、コミュニケーションの場でもあるということが、地域にとって良いことだと思われます。

森林教室

森林教室

美和地区は林業が盛んな地域であるため、小中学生を対象とした間伐体験や紙すき体験を行い、子供たちに現時代の林業の技術や林業の大切さを伝えています。子供たちが楽しそうに体験をしている姿が印象的です。

小学生が一生懸命取り組んでいました。木を引っ張って、倒れてくるところは、すごい迫力でみんな興奮していました。

間伐などで使われる機械の見学もあり、子供たちにとって林業の技術を知る良い機会になったと思います。

 

また、この活動には若い方も参加していて、龍崎工務店の蓮沼直也さんにお話を聞きました。

 

 

 

森林教室で小中学生に長い人生の中でこういう仕事もあるということを知ってもらえればいい。山間地域での山仕事は地域貢献につながっているため、子供たちにも地元に残って仕事をしてもらいたい。この仕事はやりがいのある仕事。そして、参加した若い人と会話をすることによって地域の方が少しでも健康になってもらえればいいと思う。

 

 

 

 

とのことでした。若い方たちもこれらの活動を理解して、地域のために協力してくれているのだなと感じました。このようにどんどん若い方たちが参加していけば活動を引き継ぐ体制ができてくるのではないかと思います。

 

岡山邸庭園整備

岡山邸庭園整備

高部の街並みの中に、岡山邸という明治時代、造り酒屋だったお宅があります。その敷地内に「養浩園」と呼ばれる庭園があります。こちらの庭園は、明治時代後期、造り酒屋の主人が偕楽園の好文亭を参考にして造られたものと伝えられています。

しかし、岡山家が酒造りをやめてから、庭園はほとんど利用されておらず、手入れも行き届いていませんでした。そこで、地域の方たちからボランティアを募って、第一回目の整備では、草刈と伐採を行いました。

第二回目では、草刈や、もみじを植えたり、山から水を引いてきて池に水を張りました。また、竹で目隠しを作りました。

第三回目では、池にある浮島に橋を掛けました。よって美しい庭園の雰囲気が蘇りました。かつてここら辺では、芸術好きな方が多く、この庭園で遊興を楽しんだと言われており、歴史的価値のあるものです。実は住民の方たちも岡山邸の中を知らない方が多く、この活動によって地域の宝を再認識する良い機会になったと思います。

高部舘整備

高部舘整備

高部地区に「高部舘」と呼ばれる戦国時代の山城があります。住民の中でも、この山城が存在することは知られていましたが、長らく忘れかけられていました。しかし、森と地域の調和を考える会の河西和文さんによって、改めて地域の宝として認識され、2013年から地域の方のボランティアを募って整備を始めました。

全部で整備は三回行われ、毎回草刈り、枯れ木の伐採などが行われました。

現在、高部舘はその全貌を現してきており、茨城大学中世史研究会の調査も進み、茨城県内に残る山城跡の中でも大規模で、歴史的価値も高いことがわかってきました。

この図は、高部舘に詳しい森と地域の調和を考える会の河西和文さんが描いた高部舘のイメージ図です。調査を進める中で、居住性、要害性に備えた構成であることがわかり、400年前の歴史の場面に立ち会えた気分になります。今後は、高部舘と相構えを成す向舘の整備を行う予定です。

この活動もまた、地域の方の協力によって行われました。地域の方たちのコミュニケーションの場にもなれたことが良かったと思います。そして、何より無償でボランティアをしてくれる方がいることを嬉しく思い、地域のことを大切に思ってくれているのだと感じました。

 

 

 

この活動にも若い方が参加しており、龍崎工務店の吉成貴さんにお話を聞きました。

 

 

大変な仕事でしたが、歴史を保護するのは素晴らしいと思う。

 

 

とのことでした。地域の資源を大切に保護していくことによって、それを取り巻く人々の交流も深くなっていくのではないかなと思いました。

お宝マップ作成

お宝マップ製作事業

美和地区には、豊かな自然、里山、歴史的価値遺産といった地域の宝があります。その宝を全国の人に知ってもらうため、また地域の人に再認識してもらうため、「お宝マップ」を作成することになりました。

お宝マップには、景色や歴史的建造物、神社などの他にトレッキングコースや、お食事処、季節ごとのイベントなども載っており、美和について存分に知ることのできるマップになっております。

これは出来上がり間近のマップです。冊子は大きいので、見やすいです。美和の様々な場所の写真が載っているところも見どころです。また、このマップ作成は最初から最後まで全て地域の方の手で作られたものです。住民の視点で魅力を発信しているところが面白いですし、プロでない方が地域の魅力を発信するためにここまで凝ったマップを作ることがすごいなと思いました。

地域の魅力探索ツアー

地域の魅力探索ツアー

美和地域の魅力を知ってもらうために行っているツアーです。今までに二回行っており、一回目では高部舘、向舘、作り酒屋、洋館、旧宿場町を探索しました。また、同時に薪販売も行いました。地元の方を含め、市外から30名の方が参加し、地域の歴史的な魅力に触れました。

二回目では、高部の街並みと鷲子山探索、薪販売を行いました。県外などから93名の方が参加し、賑わいを見せました。

このツアーでは、森と地域の調和を考える会の川野和彦さんと堀江克己さんがガイドを務めました。このように地域に詳しい方を起用することによって、住民の方が元気で活躍できる地域になると思いました。

 

地域の魅力探索ツアーは、企画が決まり次第、随時イベント情報にてアップいたしますので、ご覧ください!

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歴史探索ツアー

歴史探索ツアー

このツアーは、高部舘、諏訪神社(高部景義墓塔)を巡る歴史探索です。今までに二回行われており、地域問わず一回目は38名、二回目は54名の方が参加しました。

ガイドは、茨城大学の中世史研究会の方が行いました。茨城大学の教授から詳しく説明を受けることができます。

戦国の世の山城が残っており、実際に登って説明を聞けるのは貴重な機会です。歴史の場面に立ち会えたような気持ちになれると思います。

 

歴史探索ツアーは、企画が決まり次第、随時イベント情報にてアップいたしますので、ご覧下さい!

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薪事業

薪事業

木の駅プロジェクト美和で集めた木材の中で、ナラ、クヌギ、サクラなどの広葉樹を薪にし、地域の魅力探索ツアーにおいて販売を行っています。

販売状況としては、2015年2月で、数量約670把、売上約29万3900円です。

薪を使ってお風呂を沸かしたり、井戸から水を汲んで来たりと自然の資源を活用した暮らしは、災害の際に役に立つものだと思います。また、それだけではなく、自然と共に暮らすことは気持ちがいいものだと思います。森と地域の調和を考える会では薪の販売を行っています。詳しくは薪販売のページをご覧ください!

薪販売ページへはこのボタンをクリック

出荷者ボランティア

出荷者ボランティア

木の駅プロジェクトにて、事務局は、1㎥=4000円で木材を出荷者から買い取ります。そして、事務局は美和木材協同組合に1㎥=3500円で売ります。すると、1㎥=-500円の逆ザヤが発生します。そのため、逆ザヤを解消するために出荷者ボランティアというものをやります。

出荷者ボランティアとは、通常運んできた木材の買取があるのですが、出荷者の方が無償で、山主さんに頼まれた山にある木材を美和木材協同組合まで運んでくる活動です。

このボランティアは、森と地域の調和を考える会の様々なボランティアを募った活動の原点と言えるもので、ここからボランティアを募って行う活動が始まりました。

ダンプで運べば一回で済む話かもしれません。不効率なことで、自分が恩恵を受けないかもしれません。それでも、皆さん山がきれいになるならと参加してくれます。これこそが自分たちの地域のことは自分たちで解決する姿勢だと思います。

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