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鷲子山上神社
まず、来てみて珍しいと思うのは、この鷲子山上神社は茨城県と栃木県の県境に位置する神社ということです。そして、鷲子山上神社は標高460mの山上にあります。山には、樹齢1000年位の杉を始めとして老樹大木がうっそうと生い茂り、その木々に囲まれた神社は霊気漂う荘厳な場所です。
現存する本殿は、天命8年(1788年)に再建されたもので、三間社流造の銅板葺で千木・鰹木を配し向拝を付しています。典型的な江戸中期の作とされ、あらゆる箇所に彫刻、彩色が施されています。現在、茨城県、栃木県の指定文化財になっています。
鷲子の歴史に詳しい川野さんの話では、鷲子山上神社の本殿は、日光東照宮を造った技師たちの中で鷲子に来た人が造ったのではないかとのことです。
また、紅葉の名所としても有名です。「朝やけもみじ」といって、午前中、朝日が当たると美しい山もみじと、「夕焼けもみじ」といって夕方美しく輝く山もみじがあります。
そして、面白いのがこのフクロウです。鷲子山上神社では、フクロウが幸福を招く神鳥・大神様の御使いとして崇敬されています。これは、御祭神が天日鷲命(アメノヒワシノミコト)と言われる鳥の神様であることによるそうです。この写真のフクロウは、日本一の大フクロウ像で、大きいけど愛らしい顔が可愛いです。
フクロウは「不苦労」「福老」などとも記され、幸福を運んでくれる神鳥として大切にされています。様々なフクロウモニュメントが様々な場所にいるので、見つけてみると楽しいですよ。
また、鷲子山上神社では4~5年に一度、祇園祭があります。神輿の渡御(とぎょ)が行われ、6台もの山車や屋台が鷲子地区を練り歩きます。伝統的なお祭りを地域全体で引き継いでいることは素晴らしいですね。
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