益子忠一さん
―森と地域の調和を考える会の活動についてどう思いますか?
益子さん:木の駅プロジェクトは有意義な事業だと思いますよ。これからの山というのが見直されるようにやってくれるんで。
高部舘の整備などは、よく歴史を辿ってやってくれているので、いいことだと思うよ。歴史に忠実な辿り方をやって
くれるとありがたいよね。経済的価値も含めて資源を見直すってのは大事だね。
▶こちらは、高部舘調査報告会時の写真です。
―美和地域がこれからどうなっていったらいいと思いますか?
益子さん:森林の資源を有効に活用しなきゃだめだね。ある程度の数の人がここに定住してくれないとダメだよな。例えば、こ
の地域に働く場所が必要だよな、あるいはこの地域に住んで通勤できることのどちらかが必要かな。それと美和地域
にある働き口、林業、建設業や森林組合、木材協同組合がこれからも拡大していけば、山林の価値も活きてくるし、
林業というのが採算の取れる仕事になれば、若い人もどんどん働けると思う。
▶インタビュー時の写真です。
―益子さんは写真をよく撮ると聞いておりますが、美和地域のどこの景観が美しいですか?
益子さん:みんな美しい。美和の四季おりおりの風景が美しいですね。一つのテーマは美和の高い山から富士山を撮ること。富
士山は、尺丈山、青麻山と鷲子山から撮れますね。そして、写真を通して美和地域の自然やお祭り、人の生活を残し
ていきたいと思っています。
▶こちらが、益子さんが撮った、美和地区下檜沢の青麻山からの富士山です。富士山とその手前の山々が壮麗です。
―益子さんの、写真を通して美和の魅力を発信するという言葉が印象的でした。みなさんそれぞれ自分のできることで、美和を
元気にしようとしているのだなと思いました。また、何度も寒い中、山に登って写真を撮り続けていることはすごいことだな
と思います。