河西孝さん
―森と地域の調和を考える会が様々な活動をやっているんですが、それについてどう思われますか?
河西さん:非常にいいことだと思います。これらの活動は下から上がっていったというか、地域主体なところが他とは違って良
かったですね。地域の魅力として目をつけるところがいいね。住民だと魅力が分からないことが多いんだよね。あと
は、岡山さんの所は今まで入ったことがなかったんだよ。でも庭園の整備のボランティアで入ってみたら、庭も池もす
ごいんだよ。高部舘だって、あるとは知ってたけど、やっぱり行ってみてボランティアをやると、すげえとは思うね。
住民からの見る目も変わるんだよね。ボランティアをして初めて知ることがほとんどだったね。
▶岡山邸庭園整備時の写真です。
―ボランティアを続けるのはなぜなのですか?
河西さん:ある程度年をとると、人に頼られたいってのがあると思うね。人が喜んでくれて、なおかつ自分が喜べるっていうのが
いいかなって思う。
―ボランティアをしていて楽しいことはありますか?
河西さん:みんなと話し合えたりするのが楽しいね。昔は田植えとかをするのに結といって近所の10人くらいでよく集まってい
たんだよ。でも、今は全く近所の人で集まることはなくなったんだよ。コミュニケーションとる機会もないし、うちの
班でも新年会とか花見とか、つい最近までやってたんだよ。それも全然なくなっちゃったんだよな。だから、隣の人と
話す機会も滅多にないんだわ。
▶高部舘整備時の写真です。
―美和地域がこれからどうなっていってほしいですか?
河西さん:地域の人の交流なんかは増えていったらいいと思うよ。一番いいのは、若い人が地元で食っていけるようになればいい
んだと思うけど。それはそれで難しいよね。あとは、空き家とか、学校の跡地の利用方法なんかも考えればいいと思う
んだけどね。
▶インタビュー時の写真です。
―田舎でも近隣の人との付き合いが希薄だとは知りませんでした。やはり、地域の人との交流が少なくなってしまうのは寂しいも
のだと思います。そのため、森と地域の調和を考える会が行っている活動は、地域のコミュニケーションの場としても役立って
いるのだと改めて感じました。これからも多く方に参加してほしいです。